井本三夫氏『米騒動という大正デモクラシーの市民戦線 始まりは富山県でなかった』がもうすぐ刊行!
もうすぐ発売になる、井本三夫氏による米騒動本のタイトルが『米騒動という大正デモクラシーの市民戦線 始まりは富山県でなかった』です。「米騒動の始まりは富山県でなかった」というのですから、富山県民としては、黙って見逃すわけにはいきません。
特に富山では、単なる「主婦の哀願運動だった」「暴力的なものではなかった」という矮小化する見方が根強いのですが、それに反する見方を示すものです。
また、富山県では、どの町から始まったという起源争いもこれまで行われてきました。しかし、同書は、富山起源を否定する論を出しているようです。チラシからみる限り、富山県から始まったという説にも、細川嘉禄という富山県人が関わっているという。細川氏が集めた細川史料を基に研究が進められてきたことが「米騒動は富山から」説となったということのようです。
労働者の運動という視点で全国での米騒動をとらえているのも、重要な点だと思います。
大正デモクラシーとは直接は関係していないと考えられてきた米騒動ですが、どうもそれも覆す主張のようですね。
楽しみです。